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インタビュー記事 フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)元インターン生 丹波小桃さん

2022/01/17(月)

第22回 フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)元インターン生 丹波小桃さん

「見たい変化に自分でなる」— 2ヶ月のインターンシップで成し遂げたこと

今回は、国際基督教大学(ICU)在学時代に約2ヶ月間FLJでインターンとして活動、University of East Anglia, MA Globalisation, Business and Sustainable Developmentに進学し修士号を取得したのち、現在 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 Social Impact Officeにてコンサルタントとして活躍されている丹波小桃さんにお話を伺いました。

インタビュアー

フェアトレード・ラベル・ジャパン

岡村仁乃(学生インターン 早稲田大学国際教養学部4年)

取材日:2020年6月22日 (月)



  • 写真提供:丹波小桃さん:フェアトレード認証のコットンを使用した「ICU ELABEL」のコットンバック

―丹波さんのインターンとしての活動は目を見張るものであったと伺いましたが、まずはFLJでのインターンシップに興味を持った経緯をお聞かせください。

丹波さん(以下、敬称略): フェアトレードについて初めて知ったのは中学生の頃でした。ミッション系の中高一貫校に通っていたので毎朝礼拝があり、先生のお話の中で、世界には自分と同じ子どもなのに働かなくてはいけない子たちがいるという現状を知りました。そしてフェアトレードは、このような児童労働を解決するための手段の一つとして紹介されていました。この時からフェアトレードは「何となく社会に良いもの」と漠然としたイメージを思っていました。高校生になると、国際協力に携わる仕事に憧れるようになりました。そんな中、マザーハウス代表の山口絵理子さんの自伝を読んだことをきっかけに、途上国にいって学校を建てたり、井戸を作ったりすることも重要だけど、お金や物資を渡すだけの支援ではなく、根本的なグローバルビジネスの流れそのものを変えることが格差の是正には重要なんだと考えるようになりました。大学に入って国際開発学を中心に学びましたが、人道支援や開発政策に関わることにはなんだかイメージがわかず、やはりビジネスを通して何かやりたいと強く感じていました。そこで、資本主義経済に対するオルタナティブなビジネスの仕組みのひとつとして「フェアトレード」を理解しようと思ったのが、FLJでインターンをしようと思ったきっかけです。フェアトレードの仕組みを深く理解できたら、自身の「国際協力のあり方」に対するもやもやが解消されるのではないかと思っていたのかもしれません。今から振り返るとそんな感じだったかなと思うのですが....当時はそこまで深く考えてなかったと思います(笑)。

―では、そのようなきっかけで始めたインターンでは主にどのような活動をなさったのですか。

丹波:当時は私のほかに2名のインターン生と共に活動していました。シフトが一緒の時は、フェアトレードに関する調査、取材をしてFacebook記事を書いたり、企業向けのイベントのサポート、子ども向けの教材開発、Fairtrade Internationalの海外事務所から送られてくる文書の翻訳などを協力して行っていました。それが基本的なインターン業務だったのですが、当時の私は夏休みの間、週5日フルタイムでオフィスに置いていただいていたので、仲間のインターンのシフトがない時は、他にも何かできるのではと思うようになりました。そこで何か自身の大学で企画をやろうということになり、第一弾として材料が全てフェアトレードのベン&ジェリーズのアイスクリームを大学の売店に置いてもらうことを企画しました。FLJ元インターン生の先輩の協力も得て、一緒に大学に来てもらい、売店の店長さんにプレゼンをしたところ話が進み、数週間で店頭に置いてもらうことができました。
第二弾の企画としては、FLJと深いお付き合いのある、わかちあいプロジェクト(*1)さんのクッキーや紅茶を売店に置いてもらうため再び店長さんにプレゼンをしました。そうしてアイスと一緒に紅茶やクッキーも店頭に並べていただいたんです。ここまでの段階で売店との関係づくりというか、店長さんに「フェアトレードとはなんぞや」というところを理解してもらい、学生にも売れる!ということを把握してもらいました。最終的には、「大学オリジナルグッズをフェアトレードコットンで企画開発・販売する」というゴールを設定し、インターン期間中に企画書を作成して事務局長の中島さんにアドバイスをいただいたり、フェアトレードコットンイニシアティブ(*2)様をご紹介いただきブレスト会をしてコスト試算をしたりと2ヶ月のインターン期間にどんどん夢が膨らんでいきました。そしてその後の大学の「ドリーム・コンペティション」への参加へとつながっていきました。





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